sox diary

sox diary

はいはい、日記ね、日記。


 今日はステキな女の子とゴミの街を探検しました。


 朝はちょっと遅めに起きて、メールを確認すると探検のokが。
 ダラダラ過ごしながら、ステキな女の子がその日の仕事を終えるのをまって、時間になって待ち合わせてた場所へ。


 ステキな女の子は秋葉原へ行ってみたいと仰ったのだけど、後で考えると秋葉原をナメているなぁと思ったので、行かなくて良かったと安堵する。
 ボクの中では都内ステキな街top5にランクインしなくもない恵比寿に行くことにした。
 恵比寿〜渋谷に向かう間のお店で、ヨーロッパのステキなアンティーク雑貨を扱っているお店があるのを記憶していて、久しぶりに行って見たいと思っていたから。
 しかしその店は今日は閉まっていた。
 外は日差しが強く照り付け、お互いお昼過ぎに差し掛かっても昼食をとっていないために、体力的にも状況は芳しくなかった。
 しかし恵比寿〜渋谷間の道を進めば進むほど、休息が取れるような店は減っていき、物静かな街並みが目前に広がっている。


 途中で可愛い女の子服屋を見つける。
 名前はdesperadoだったと思うが、金銭的に困窮を極める我々とは対照的に、店内の商品はブルジョア階級すら嘲笑うかのようなhigh priceっぷりで、場違いな空気に我々は撤退を余儀なくされた。
 それは完全なる敗北であった。
 この世に神など存在しないことが証明された瞬間でもあった。


 そして歩き続けるといつの間にかゴミの街渋谷に着いており、都内っぽいカフェでは少し遅い時間でもランチが支給されているようだった。
 1000円でサラダと軽食と1drinkが楽しめるならば、そんなに悪くないかもしれないと思ったが、その時恐るべき罠が我々を待ち受けていたのを誰が予測し得たであろうか。
 なんと食後のドリンクにシュガーもシロップもミルクポーションも出てこないのである。
 お前等みたいな田舎者には豚に真珠だろう、ということだろうか。
 ボクは悔し涙を瞳に浮かべ、嗚咽を噛み殺しながら店を後にしたのであった。


 その後なんでもない楽器屋に入り、fender jaguarの音が好きだということでお互いの意見の一致を図れた。
 ちなみに個人的にはfender telecaster thinlineの音の美しさが最も好きで、jaguarはそのジャキジャキしたクセのある感じが好き。
 ricken backer社のguitarも音の美しさに定評があり、ボク自身ユーザーであるのだけども、現在レギュラーで使っているのはsweden製hagstromというメーカーの、あまり見たことのない感じの安い音のするguitarである。
 詳細を良く知らないので、もしこの日記を読んで詳しい方がいたのなら是非話を聞きたい。


 それからまた長く歩いてレコファンbeam館に入る。
 定番モノを買うなら在庫の多さでココだろう、と思うが決して価格が安いわけでもないとも思う。
 art of fightingのsecond storeyを1060円で買うことが出来たので、善しとしよう。
 ステキな女の子はweezerのcdとthe get up kidsのcdを買っていたと思うが良く覚えてない。
 自分本位で申し訳ないと思う。
 warszawaにも行きたかったしyugoさんにも会いたかったのだが、金銭的に明らかに戦力不足だったために自重してしまった。
 warszawaよ、また会う日まで。


 それから渋谷parcoに行ってみたが、そこはまさに勝ち組のみが闊歩できる聖域であり、我々貧民に縁のない場所だということをこれでもかというほど知らされたのだった。
 それでも貧民の財を搾取しようと接客してくる店員の猛攻をやっとの思いでかわしつつ、冷やかして帰った。


 晩御飯はおはちだった。
 日本人の舌にはしっくり来る定食屋だが、ステキな女の子は味噌汁を不得手としているようで、味噌をだし汁でといたそれが残ったままのお椀が厨房に回収されていくのを見届けていた。


 探検を終えた我々は岐路に着くために電車に乗り、眠らない街にさよならを告げる。
 儚い人間の欲望が渦巻くtokio cityは2人の田舎者には目もくれず、果てしない未来へと半永久的に暴走し続けるのだろう。


 ステキな女の子は、ボクの「衛生面に自信がない」という言葉の影にある、得てして白日の下には晒せない実体を垣間見て、身の毛もよだつ恐怖感を味わったようである。
 しかしながらそれもボクにとっては闇にまみれた自身の本質のごく一部に過ぎず、もっと巨大で諸悪の根源である黒い塊がボクの中で息を潜めているのをまだステキな女の子は知らない。


 家に帰ってからは体が汗まみれだったので、風呂入って機動戦士ガンダム0083の続きを楽しみました。
 甘いもの食べたい。