当時は前々職で、一時避難してそのまま職場で待機、夕方頃に解散になったのでした。
メガネとは震災より以前に出会い、ちょうど交際を始めたばかりだったところで、被災時に交通機関もマヒし、帰る方向もほぼ一緒という事で、電車で4駅分という距離を共に歩いて帰る事になったのでした。
方向感覚は割とある方なので、適当に太陽の位置と線路及び国道などの位置関係に従って進めば帰れるだろうと、長々と歩いていたのでした。
途中地面が歪んでいたり、水が止まらなくなってしまっていたりして、コンビニなどのお店に行っても食べ物がほとんど変われてしまっていました。
津田沼周辺の飲食店では、店頭で炊き出しの様な事をしていて、あぁこういうの素敵よね、と思ったものでした。
津田沼でメガネとお別れでした。
バスに乗るメガネを見送った訳ですが、メガネの家の向こうの美浜区方面は、当時液状化現象など発生していてバスが渡れない等という話が出ていましたね。
津田沼駅から京成大久保まで歩いて帰宅して、荒れた部屋を片付けながら炊飯と就寝をした筈です。
その次の日は出勤して仕事。
そのまた次の日はバンド練習などしていますね。
ボクみたいな小物に出来る事は、普通に生きる事ぐらいしかなかったのでした。
そういえば東北っていった事がない。
いつか、訪れよう。