sox diary

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自殺。

年々減少している自殺者数ですが、今年はどうなるでしょうかね。

www.npa.go.jp

自殺の統計は警察庁のサイトを見れば一目瞭然です。

pdfとかを貼るのは面倒くさいので許してください。

さて、データを見ると令和になってから自殺者数が2,000件を超えたのは、先月の10月が初めてです。

新型コロナの第一波などで自粛等していた今年の春は、かなり低い水準でしたが、夏ごろから1,800程度になっています。

新型コロナの影響で雇止めや小売りの経営不振等出ていますので、経済・生活問題に起因する自殺がどんどん増えてきてしまっているのでは、と分析するヒトもいるようです。

令和元年の自殺者数が20,169人で、令和2年の11/9時点での合計数は17,219です。

令和2年での今のところの自殺者数平均値が1,722になる訳ですから、11、12月もそのくらいの自殺者数となると仮定すると、20,663となり前年を500程超えてしまう事となります。

以下のような記事も見受けられます。

forbesjapan.com

これは英国チームの米国人の調査からのデータだそうですが、日本ではどのような傾向が見られるになるでしょうかね。

地方ではコロナに罹ったという事で村八分にされる等という話も聞きます。

悪いのは病気なので、可笑しな話です。

そういう穿った見方しか出来ないヒトがいたら、困ってしまいます。

 

今日現在、日本での新型コロナ総死亡者数は、1,930人となっています。

令和2年の暫定平均自殺者数は1,722となるので、今まで新型コロナで亡くなってしまった人数よりもやや少ないぐらいの人数が、毎月自ら死を選んでいるという事です。

これはとんでもない事ですね。

なので、自殺に関しても新型コロナのように大々的に報じてみることは如何でしょうか。

毎日の推移や県別分布を毎日報道し、どのような自殺のケースが見られたのかアナウンス続けることによって、我々には自殺に対する強い忌避感が生まれるのではないでしょうか。

新型コロナ以降で著名な方の自殺も見られ、世間の影響を考えてか明確に自殺としない表現する事を避けるようになっています。

自殺は、それぞれの案件で様々な事情があるにしろ、凡そ防ぎたいものです。

自殺への対策も、きちんと取り組まれてはいますが、その救いきれない結果が前述の数値となっています。

www.mhlw.go.jp

ゲートキーパーのように対策に取り組んでいるうちに、自らも参ってしまう事もあるとは思いますが、相談する先は沢山あるかと思います。

「死にたいと思う気持ち」を自殺念慮と言います。

自殺念慮精神疾患も、今まで腫物の様に扱われてきましたが、社会のそういう理解も進み、もっと身近なものだという事が分かってきました。

ボクもしょっちゅう自殺念慮に駆られますが、すぐに「人生なんて、この世に寄り道に来たようなものだ」と思うようにしています。

何か水木しげる氏の漫画で、そんなような話を聞いたような。

責任と無責任の度合いを、もうちょっと弄るぐらい、許してくれてもよろしいのではないでしょうか。

それで救われるヒトは、大いにいるかと思われます。